2012年06月09日
月桃、クマタケラン、アオノクマタケラン
奄美に来た当時、月桃は知っていたんだけど、クマタケランは知らなかったうえに、よく似たアオノクマタケランまで登場し、近所のおばぁ達に聞いても「かしゃ」「さねん」「一緒じゃねぇか?」入り乱れて、なにがなんだか分からない状態でした。
調べて、比べて、違いがわかるようになったけど。
葉だけで見分けるには少し慣れが必要なので、花が咲いてる今が見分けるコツをつかむチャンス

花を見てみましょう。

これは月桃の花。
花が大きくて、全体に下向きにぶら下がる感じです。

次はクマタケランの花。
エビネの花のよう。
全体に上向きに花がつきます。

これはアオノクマタケランの花。
全体的に小ぶりで、見るからに野生蘭という雰囲気ですが、
ランではないんですね。
花の一つ一つも小さいです。
3種類の花を並べてみました。大きさと形を見比べてみてください。

上が 月桃
中が クマタケラン
下が アオノクマタケラン
葉も並べてみればよかったと後々反省


月桃、けっこう厚みがあって堅い感じがする。
葉の中央の線が目立つ?

クマタケラン、巾は広めで薄くて柔らかい感じがする。
奄美では、この葉でヨモギ餅を包む。

アオノクマタケラン、クマタケランの葉を小さくしたような感じ。
この写真じゃ、比較できないなぁ。失敗。。。

これは月桃の斑入り。
黄色の線がきれいです。

斑入りの月桃と紫陽花のコラボ

しっとりした感じが素敵です
実の形やつき方もそれぞれ違うので、またシーズンになって見るのも面白いですね。
三種の違いと おまけの斑入りでした

2012年06月05日
アオノクマタケラン(青の熊竹蘭)


アオノクマタケランも月桃やクマタケランと同じショウガ科。
またランと呼ばれるけど蘭じゃない。
花も葉も草丈も一番小型で、山中や林道脇でひっそりと花を咲かせていたりする。
割と暗い場所で、控えめに咲いてる姿がとても美しい。
実はこの3種の中では、今は一番好きなのです。
ちょっと調べていたら、和歌山県串本町では、イノシシ対策の実験として、イノシシの通り道に葉を敷いたところ、イノシシが寄り付かなくなったとか

だとしたら、敷地や畑の縁取りに植え付けたらどうかなぁ?
月桃やクマタケランもかなり芳香があるので、同じような成分なら、効果があるんじゃないのかなぁ?
って思いました。

あるお宅の花壇に植え込まれているアオノクマタケラン。インパチェンス(赤い花)と比べると草丈がどんな感じか分かりますか?
明日は3種の比較を投稿したいと思います。
2011年10月25日
リュウキュウトロロアオイ

通勤の帰り道
「わっ、まだ咲いてるんだー」

暖かい晴天が続いたからかな。黄色い大きなオクラのような花を咲かせていました。
アオイ科 トロロアオイ属 一年生草本
トカラ列島以南~分布に分布
葉も茎も実もトゲトゲ、チクチクします。
今季最後かな?と思いながら、花を三ついただきました。
トロロアオイといわれるように、茹でると「とろろ」のようにヌメヌメします。
本土では、トロロアオイは「花オクラ」と呼ばれ、販売されてたりもします。
ハンダマ、ツルムラサキ、オクラ ぬるぬる系でゴマドレッシング和えにしていただきました。
さっと茹でて、ワサビ醤油や酢の物でも。
種子は「麝香」の香りがします。
・・・なので別名ジャコウアオイやニオイトロロアオイとも。
画像の下のほうの黒い鞘の中に種子が入っています。
もう熟してますね。
まだ若い緑色の鞘はオクラの太い感じ

一昨日のテレビでTOKIOが奄美にきてましたよね。
あの撮影中に知人経由で制作スタッフの方から、巨大な食材を知らないか?という連絡がありました。
あれは?これは?言いながら、このリュウキュウウトロロアオイも教えたんです。
花が開くと大きいもので女性の手のひらぐらいありますから、まずまずの大きさかな~?
陽の当たる畑地や里近くの林縁などで見かけますよ

でもあの北部豪雨の後で、まだ曇ったり雨の日が続いてたから、結局 開花してなかったようで、見つからなかったということでした。残念

そして小湊漁港でロケやってたなんて……長瀬くん、すぐそこに来てたんだな~ちょっと残念

でも私は城島リーダーが好きなので~